○議長(和田重昭君)
小玉新市議員。 〔12番 小玉新市君 質問席〕
◆12番(小玉新市君) 確認されているというのは、鉄建公団に対して確認されているということですね。大丈夫だということなんですよね。駅設置は可能だということなんですね。
○議長(和田重昭君) 北村部長。 〔
企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕
◎
企画政策部長(北村勝則君) 鉄建公団ではなくて、平成8年の調査で私どもとしては駅設置が可能だということを確認したということです。
○議長(和田重昭君)
小玉新市議員。 〔12番 小玉新市君 質問席〕
◆12番(小玉新市君) それでは、JRであるとか鉄建公団とは、そういった可能であるという話ではなくて、市だけが調査したら可能だということだったということですか。
○議長(和田重昭君)
北村企画政策部長。 〔
企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕
◎
企画政策部長(北村勝則君) 今申し上げているのは最初の基準でございます。それは平成14年に新しい基準が追加される前の話でして、それについては現在、JRとの協議する中でも、当時の基準であれば、その当時はオーケーであった、大丈夫、駅設置は可能であったということは、JRさんのほうでもそれは認めているんです。
○議長(和田重昭君)
小玉新市議員。 〔12番 小玉新市君 質問席〕
◆12番(小玉新市君) ただ本当に書類関係がないというのは困ると思うんですよ。いざというとき、話しするときに、向こうとの折衝が私、まだあると思うんです。ぜひ、森友学園じゃないんですが、書類だけはきちっと残しておいてほしいし、あったかどうかを調査していただきたいと思うんですが、要するに新駅誘致はここが原点なんですよ。これからも不明な点は、ぜひ継続して調査していただきたいと思うんですが、ぜひその辺は調査していただけますでしょうか。
○議長(和田重昭君) 北村部長。 〔
企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕
◎
企画政策部長(北村勝則君) 私ども庁舎内、それから文書倉庫が外部にございます。そういったものは全部調べまして、それから引き継ぎをしておる書類についても調べたんですが、そういったものは引き継いでなかったということでございます。
○議長(和田重昭君)
小玉新市議員。 〔12番 小玉新市君 質問席〕
◆12番(小玉新市君) それでは、次のほうに行きます。小項目2の今までの新駅設置の要望書について、2点のみお聞きをいたします。 平成29年3月、
北陸新幹線新駅設置要望書、これを
JR東日本長野支社に提出されましたけれども、9月の質問では、説明はなかったと、行ったときに、答弁だったんですが、本当に何の説明もなかったんでしょうか。そのとき、報告書などは、これも作成されてはいなかったんでしょうか。 2つ目、平成10年から13年にかけては、頻繁にJRや知事、国交省などに陳情に行っていました。その都度、当時の市長は、施政方針や諸情勢の報告の中で、ここで説明をされていました。 市議会も、平成13年にはJR本社や国交省に陳情に行っていますが、本会議で委員長が説明していました。その後、平成25年まで全く陳情等は行っていません。なぜ行っていなかったのか。この2点をお聞きいたします。
○議長(和田重昭君)
北村企画政策部長。 〔
企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕
◎
企画政策部長(北村勝則君) 平成29年3月に要望書を提出した時点で、報告書というものは作成してはございません。そのときは同盟会の役員の皆様と事務方が一緒に行きまして、要望書をお渡ししたということだけでございます。 それから、平成10年から13年にかけてのその後の平成25年まで全く陳情等は行っていなかったのかということでございますが、これにつきましては、昨日のほかの議員さん方の御質問にもお答えいたしましたが、平成12年に知事が交代されまして、新知事が
期成同盟会には入会、残念ながらされなかったということから、更埴市時代、
新駅誘致運動は事実上、休止状態にあったと。 それから、その後、平成20年に
北陸新幹線上田・
長野間新駅誘致市民協議会が設立されまして、市民運動として再度、
新駅誘致運動が始まったと。平成22年には
新駅誘致市民協議会の活発な活動を踏まえて、近藤市長が3月の
市議会定例会において、施政方針の中で
新幹線新駅誘致を表明されたと。 そして、平成22年からは、市議会の決議、県議会の採択、市による
新幹線新駅設置についての
まちづくり懇談会の開催等、そういった中で
新駅誘致運動の機運の醸成を図り、平成25年1月に、現在の同盟会であります
北陸新幹線新駅誘致期成同盟会が設立され、それらの陳情等新たな活動を開始したというのが経緯でございます。
○議長(和田重昭君)
小玉新市議員。 〔12番 小玉新市君 質問席〕
◆12番(小玉新市君) 1番のほうでもう一回、ちょっとお聞きしたいんですが、先月11月に国道18
号バイパス早期着工の
期成同盟会の方々と、
関東整備局や国交省に要望活動行いました。そのとき、当然岡田市長も、それから上田市長、東御市長、あるいは坂城町長も一緒に行かれましたが、その中に建設部の方々も一緒だったんですが、そのとき職員はちゃんとボイスレコーダーを回して録音してたんです。 こうした要望活動には職員が同伴して、どのような話し合いが行われたか、
打ち合わせ記録等とか、あるいは復命書みたいなものを作成して保存するものではないでしょうか。 平成29年3月の要望書を持っていかれたときも、先方からの説明があったんじゃないんですか。JR支社に出張しているんですから、当然、復命書のようなものはあると思うんですが、それらを開示はされないんですか。
○議長(和田重昭君) 北村部長。 〔
企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕
◎
企画政策部長(北村勝則君) まず、事実としまして、向こう側、JRさん側のほうから、そういった詳細な説明等はございませんでした。今後の協議の中でいろいろとお聞きしていきますというだけでございます。 それから、復命書等が整備されてなかったことにつきましては反省しまして、今後、業務の中できちんとした対応をしてまいりたいと思っております。
○議長(和田重昭君)
小玉新市議員。 〔12番 小玉新市君 質問席〕
◆12番(小玉新市君) 市長にお聞きしたいんですけども、
宮坂元市長は10年当時、JRや県や国交省に陳情に行って、この場で施政方針や諸情勢の中で説明されたんですけども、今回、29年3月に本当にそういったものは全然なく、陳情に行かれたときの内容はほとんどなかったんですか。
○議長(和田重昭君) 岡田市長。 〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕
◎市長(岡田昭雄君) 今、小玉議員の御質問ですが、私は常に情勢報告の中できちんと報告させてもらっていると思いますけど、復命書のほうは職員がつくるはずなんですが、ここは先ほど部長が答弁したとおりであります。 しかし、状況によっては大事なことでありますから、その都度、議会前に冒頭で情勢報告をそのためにしているんで、きちんとそれは報告されていると思っております。
○議長(和田重昭君)
小玉新市議員。 〔12番 小玉新市君 質問席〕
◆12番(小玉新市君) ということは、今年の3月に
JR東日本に行かれたときは、そういった話は出なかったということでよろしいんですか。
○議長(和田重昭君) 北村部長。 〔
企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕
◎
企画政策部長(北村勝則君) 市長が会長ということで、それから副会長の議長、それから
商工会議所の会頭、それから代行と、役員さん方で行きまして、市の熱い思いを会長である市長から語っていただきまして、そしてお渡しいたしました。そうした中で内容を受けとめまして、また協議の中でいろいろとわからない点については、お互いに話をしましょうということでございます。
○議長(和田重昭君)
小玉新市議員。 〔12番 小玉新市君 質問席〕
◆12番(小玉新市君) それでは、2番目のほうの再質問させていただきたいんですが、陳情が行かなくなったというのは知事が変わられたからだと。田中知事になったから、
期成同盟会に入らなかったということですが、なぜ田中知事は
期成同盟会入らなかった、理由はおわかりになりますか。
○議長(和田重昭君) 北村部長。 〔
企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕
◎
企画政策部長(北村勝則君) 私、当時のことについては詳細に承知してはおらないんですが、田中知事は、この運動については一定の距離を置かれたんだというふうに思っています。真意については、私はここでは承知しておりません。
○議長(和田重昭君)
小玉新市議員。 〔12番 小玉新市君 質問席〕
◆12番(小玉新市君) それで、昨日もこの件で質問があったんですが、県知事と一緒に陳情に行かなければJRに会ってもらえないという答弁がありました。田中知事は、平成18年までです。その後は村井知事になっていると思うんですが、そのときは
期成同盟会に入ってくださいということを要望、お願いしていたんでしょうか。
○議長(和田重昭君) 北村部長。 〔
企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕
◎
企画政策部長(北村勝則君) 村井知事が御就任されたころは、先ほども申しましたが、
同盟会そのものは休止状態であったために、そういった働きかけはされてないと思います。
○議長(和田重昭君)
小玉新市議員。 〔12番 小玉新市君 質問席〕
◆12番(小玉新市君) 過去のことですから、おわかりにくいかと思いますけども、でも本来、知事と一緒でなければ陳情に行けないというんであれば、知事を真っ先に
期成同盟会に入れなければおかしいんじゃないかと思うんですけど、それは不明ですから仕方がありませんが、では大項目の2の
JR東日本株式会社長野支社の回答についてお聞きしてまいります。 小項目の1のA案、B案について、これ昨日の荻原さんの質問ありましたけれども、再度お聞きをいたします。
駅設置場所としてA案、B案は、千曲市が独自で設定したんでしょうか。それとも
JR東日本と相談されたんでしょうか。その設置場所は、変更が可能だったんでしょうか。
JR東日本(株)長野支社長宛てに提出された要望書の中には、A案、B案といった設置予定の位置が記入されておりません。 しかし、答弁書では、A案、B案の設置場所は、現状の路線の構造では、お客様の安全上、サービス上、駅設置は困難ですとの見解です。 いつ、A案、B案の設置場所を
JR東日本長野支社に知らせたのでしょうか。 もう一点お聞きします。A案、B案以外の場所なら設置が可能なんでしょうか。例えばA案、B案の中間地点、C案などは調査したことはあるでしょうか。 以上2点、お聞きをいたします。
○議長(和田重昭君)
北村企画政策部長。 〔
企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕
◎
企画政策部長(北村勝則君)
新駅設置場所を千曲市が独自に設定したのか、
JR東日本と相談して決めたのかという、まず御質問でございますが、
新駅設置場所は、旧更埴市において行った調査をもとに、駅設置が基準上可能な箇所として、千曲市が
新駅設置要望箇所としてお示ししております。 それから、長野支社には要望書のときにA案、B案という表示がないけれどということなんですが、これにつきましては
要望書提出後の協議を行う中で、私どものほうから設置箇所をお示ししてあります。 それから次に、A案、B案の中間地点は考えなかったのかという御質問でございますが、A案とB案の中間は線路の勾配が1000分の10でありますので、これは当初の技術基準から駅設置は困難であるというふうに私どももわかっておりましたので、C案は考えてございませんでした。
○議長(和田重昭君)
小玉新市議員。 〔12番 小玉新市君 質問席〕
◆12番(小玉新市君) 済みません。今の答弁ですとあれですか、要望書を提出した後に、JRさんのほうにお伺いして、A案とB案あるけど、ここで設置したいんだけれども、いかがでしょうかというふうなことをされたということですね。 一般質問で、9月の一般質問で答弁されたのは、現在は技術基準は公開されておらず、旧基準、先ほども言われてましたが、旧基準でJRさんが民営化する前、旧基準である運輸省令によりますと、技術基準の問題はないと考えていますと答弁されました。 旧基準では問題がないということは、新基準があるということですよね。そういうことになりませんか。その新基準に合っているかどうかを調査されなかったんでしょうか。公開されていなければ、今言われてましたように、JRさんなどに聞くことはできなかったんでしょうか。
○議長(和田重昭君) 北村部長。 〔
企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕
◎
企画政策部長(北村勝則君) 新基準、旧基準というものがあるわけじゃないんです。平成4年のころ、私どもが駅設置を考えたときの基準がまずありまして、平成14年にまた新たな基準が追加されているわけです。 ですから、私
ども要望書を持っていった時点では、追加された、平成14年に出された基準については、承知していなかったということを申し上げているんです。
○議長(和田重昭君)
小玉新市議員。 〔12番 小玉新市君 質問席〕
◆12番(小玉新市君) この件については、また後でお聞きしたいと思いますが、2番目のC案という件ですけども、A案とB案のちょうど中間点に2面4線の駅をつくることは考えられなかったんでしょうか。つまりカント、本来の線が傾斜しているからだめだというわけですから、引き込み線があれば、その引き込み線は平らなわけですから、そういった2面4線の駅はできるんじゃないかと思ったんですが、それやっぱり無理だったんでしょうか。
○議長(和田重昭君) 北村部長。 〔
企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕
◎
企画政策部長(北村勝則君) 最も安い経費、低い経費を想定しておりましたので、2面2線で駅をつくるという考え方のもとにA案、B案を出しているということでございますので、2面4線という考え方はございませんでした。2面2線で駅ができるという場所が2カ所あるというふうに考えておりました。
○議長(和田重昭君)
小玉新市議員。 〔12番 小玉新市君 質問席〕
◆12番(小玉新市君) うちは2面4線のことは、これからも考えないし、それも全然考える余地はないということですか。
○議長(和田重昭君) 北村部長。 〔
企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕
◎
企画政策部長(北村勝則君) 先般JRさんから追加して出された資料によりますと、2面4線というのは大変な金額になるということがわかりましたので、そういった考え方はございません。
○議長(和田重昭君)
小玉新市議員。 〔12番 小玉新市君 質問席〕
◆12番(小玉新市君) カント量が140ミリある安中榛名駅に行ってみましたけども、確かに傾斜きついんです、あれは。私も、ああ、これは不便だなと思ったんですけども、私も考えるに、2面4線にすればそれができるから、何とか考えられるかなと思いましたけれども、お金がかかり過ぎるからだめだということですから、それでは次の質問に行きます。 小項目の2、
JR東日本株式会社長野支社からの回答内容の対応についてです。 今回の回答書は、技術的にはできないという見解です。
宮坂元市長が
JR東日本株式会社長野支社に何度も陳情に赴き、その回答も多くいただいていました。JRの回答は、最終的には駅はつくれないことだったと思うのです。
宮坂元市長は、それをオブラートにくるんで、本会議場で説明していました。そのため、
期成同盟会も休止になったのでしょう。 しかし、平成20年1月に総合交通対策特別委員会で、近藤前市長が新幹線の新駅は極めて重要な駅であることを確認して、設置すべきであると確認したと説明し、平成22年度の施政方針演説につながったのです。 そこで、今までのデータなどが古いんではないかということもあり、再調査とか、市民の合意形成が必要ではないかという課題があり、平成23年に新幹線対策室、25年に新幹線
期成同盟会を設立するなど、新駅誘致を進めてきたんだと思います。 つまり、一度建設は無理だという回答を得たにもかかわらず、再調査や市民への合意形成を進めたのは、多くの市民が新駅は必要だという意見があったためなんでしょう。 多くの反対意見もありました。そのために、新駅の乗降客の調査、経済的な調査、あるいは観光面や新駅を考えたまちづくりなど、そうした問題点を調査するのは、私は当然だと思います。 しかし、そうした市民への合意形成ができたかといえば、かえって反対意見が多くなってきたような気がいたします。 北陸
新幹線新駅設置要望に対する回答についての写しをいただきました。この件で質問させていただきます。 提出いたしました要望書は、東日本旅客鉄道株式会社長野支社長川合正敏様宛てで、提出者は
北陸新幹線新駅
期成同盟会会長岡田昭雄になっています。しかし、回答書の宛て先は、
北陸新幹線誘致
期成同盟会事務局となっており、さらに出されたのは支社長でなく、東日本鉄道株式会社長野支社となっています。 また、弊社の見解を別紙にお示しさせていただきますので、御確認いただきますようお願い申し上げますとなっています。 つまり、これを解釈しますと、今まで既に回答を出していますので、改めて御説明しますので、確認してくださいと捉えられます。 また、そう解釈しますと、あえて支社長から会長に出す必要はなく、事務局で確認してください。つまりは、
JR東日本株式会社支社長と
期成同盟会会長とは既に以前に回答しているということにはなりませんか。 なぜ今ごろ、
JR東日本が技術的に困難だと回答してきたのでしょうか。技術的なことなら、もっと早く知らせることができたのではないでしょうか。お聞きをいたします。
○議長(和田重昭君)
北村企画政策部長。 〔
企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕
◎
企画政策部長(北村勝則君) JR長野支社からの回答内容についてでありますが、
JR東日本長野支社から回答ありました文書のかがみには、議員御指摘の御確認いただきますようとの記述がございますが、私どもは、かがみ以降の文書を確かめることというふうに解釈しております。 また、事務局宛ての回答文書であるということは、交渉中、事務レベル協議の対応の中で、JRさん側の要望を受け入れまして、両者で合意した結果でございます。 それから次に、技術的なことであれば、もっと早く回答できたのではないかとの御質問でありますが、過去3回の要望に対して、残念ながら
JR東日本さんからは文書での回答はなかったわけでございまして、今回はJRさんのほうでも異例なことであるとして文書での回答をいただきました。市としましては、これ結果論ではございますが、もう少し早い段階でお示しいただければというふうに考えて、大変残念であることは事実でございます。
○議長(和田重昭君)
小玉新市議員。 〔12番 小玉新市君 質問席〕
◆12番(小玉新市君) 私、そこがちょっとわからないんですよ。というのは、今までの、元市長も回答書はないんですよ。ないんですけど、ここで説明されているんですよ。だから、行ったときに、技術的な問題ですから、その場ですぐ答えができるんじゃないかと私は思ったんですけども、そういうことはなかったんですか。
○議長(和田重昭君) 北村部長。 〔
企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕
◎
企画政策部長(北村勝則君) 今議員の御質問は、近藤市長が…… (「
宮坂元市長」と呼ぶ者あり)
◎
企画政策部長(北村勝則君)
宮坂元市長の話ですか。私、そこについては確認できておりません。
○議長(和田重昭君)
小玉新市議員。 〔12番 小玉新市君 質問席〕
◆12番(小玉新市君) 私ども調査というのは余りできないんですけども、唯一できるのは、ここの場での議事録なんですよ。この議事録をずっとひもといてみますと、平成10年には、そのときは
宮坂元市長ですけども、JRに行ったときとか、あるいは当時の鉄建公団だとか国交省に行ったときも、この場で説明されたんですよ。そのときも回答書がなかったんですよね。なのに説明されているということは、最初の3月14日に行かれたときに、ほとんど説明されなければ、回答書が出れば、そのまま終わっちゃったんじゃないですか。本当になかったんですか。もう一回だけ聞きます。
○議長(和田重昭君) 北村部長。 〔
企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕
◎
企画政策部長(北村勝則君) 私どもも会議録は常に確認しているんですが、
宮坂元市長がJRからできないということを受けたというような答弁はされていないというふうに承知しております。
○議長(和田重昭君)
小玉新市議員。 〔12番 小玉新市君 質問席〕
◆12番(小玉新市君) 平成10年3月、宮坂市長の施政方針の中で、更埴市にとりましては、かねてから中間駅設置の運動を進めておりますので、関連して知事、
JR東日本長野支社にも要望いたしましたが、知事は現時点では難しい問題だと言われ、また長野支社長は長野駅と軽井沢駅に2面4線の駅がないので、仮に更埴の利用率が高く駅をつくっても、優等列車を考えた場合、時間的なロスと追い越しの関係で難しく、今は何とも言えないという回答でありましたと、このように施政方針演説で述べております。これは議事録をコピーしたものです。
○議長(和田重昭君) 北村部長。 〔
企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕
◎
企画政策部長(北村勝則君) その答弁の中では、技術的にここに駅をつくることはできないというふうにJRさんがおっしゃったというふうには、私どもは受けとめておりません。
○議長(和田重昭君)
小玉新市議員。 〔12番 小玉新市君 質問席〕
◆12番(小玉新市君) 私も、技術的なもんではなくて、そのときに行ったときに、こういう話がありましたよということを、この場でお話しているんで、そういうこともできるんじゃないかなと思ったんですが、なぜここまで回答を延ばしてきたのか、疑問が残るんです。 平成14年に国交省が停車時の車体の傾きに関する考えが新たに示されたんなら、今年の3月の要望書を提出した時点で答えられたんじゃないかと思うんですけども、技術的なことなら、最初からわかっていたと思うんですけど、私はJRの回答の遅さには問題があると思うんです。 また、以前から要望書を出されているわけですから、平成14年に車体の傾きが国交省から提示されたのなら、その時点で市に報告があってもおかしくないと思うんですよ。こうした連絡はなかったんだと思うんですが、この点、どうですか。JRのほうに抗議される予定ありますか。
○議長(和田重昭君) 北村部長。 〔
企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕
◎
企画政策部長(北村勝則君) 平成14年、またそれ以降も、現在、回答は来たんですが、それ前にはJRからの連絡はございません。それから、JRに対して抗議をするような考えはございません。
○議長(和田重昭君)
小玉新市議員。 〔12番 小玉新市君 質問席〕
◆12番(小玉新市君) それでは続いて、小項目の3、カント(傾斜)、有識者の意見について、これは昨日、結構答弁いただきましたので、1点だけお聞きいたします。 JRからの回答について検証するため、過去に
期成同盟会の講演会で講師を務めた鉄道や土木の専門家に意見を聞いたと、諸情勢の報告の中で説明されましたが、どのような回答を得ておられるのか、お聞きをいたします。
○議長(和田重昭君) 北村部長。 〔
企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕
◎
企画政策部長(北村勝則君) 3名の先生方、それから鉄道・運輸機構の皆さんにJRさんの回答内容をお渡ししまして、これについての見解をお聞きしましたところ、4者ともJRの見解は妥当であるというような、そういった回答でございました。
○議長(和田重昭君)
小玉新市議員。 〔12番 小玉新市君 質問席〕
◆12番(小玉新市君) 済みません。その中で浅野、宮下両教授は専門のコンサルタントに相談してみてはどうかというような意見が入ったような気がするんですが、その辺、どうなんですか。コンサルタントのほうと相談したことはあるんでしょうか。
○議長(和田重昭君) 北村部長。 〔
企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕
◎
企画政策部長(北村勝則君) 私ども需要予測調査を頼む際も、コンサルタントに委託をしたんですが、確認しましたところ、JRからの数字をもらわないと、そういったものを確認することができない、つまり金額の部分とか、それから工事期間の問題、そういった部分については確認できない。 それから、JRさんのグループの中にはコンサルタント会社があるんですが、そちらのほうも私ども協議の中で、そちらのコンサルタント会社とJRさんのおっしゃっている件について確認したいんだがということを申し上げましたが、最終的にはお受けしていただくことはできませんでした。
○議長(和田重昭君)
小玉新市議員。 〔12番 小玉新市君 質問席〕
◆12番(小玉新市君) わかりました。それでは、小項目の4、これからの対応はについてお聞きしますが、昨日、ほとんど答えられていましたので、1つだけお聞きをいたします。
北陸新幹線期成同盟会、こちらのほう、あるいは新幹線対策室、そして千曲市総合計画、これらも昨日お答えいただきましたので省かせていただきますが、市長に1つだけお聞きしたいんですが、
期成同盟会などは総会など開いて、今後の対応を考えるんでしょうけれども、いずれにしても、来年の3月議会では、平成30年度予算、これを審議しなければなりませんので、それまでにある程度の結論を出していただきたいと思うんですが、それはいかがでしょうか。
○議長(和田重昭君) 岡田市長。 〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕
◎市長(岡田昭雄君) 新駅問題、さまざまな角度から小玉議員には御質問いただきましたけども、本当に長い間でありまして、私も議員と同じ気持ちでありまして、もっと早く何とかならないかなというふうに思うわけでありますが、これまでの間、JRさんという大きな企業と折衝してまいったことがあって、それでやっとこういったところまで来たなということは、御理解いただければなと思います。 私、同盟会長となっているわけでありますが、同盟会の役員の皆様には、市長としての考えといいましょうか、決断というものは既にお伝えをしたところであります。 多くの同盟会の皆様には、市民の皆様と同様に本会議を通じて、また今後、市報やホームページ等によりまして、私の考えをできる限り、お伝えをしてまいりたいと存じます。 したがいまして、現時点で同盟会長をどうするかというのは、同盟会のことでありますので、お答えは差し控えさせていただきたいと存じます。
○議長(和田重昭君)
小玉新市議員。 〔12番 小玉新市君 質問席〕
◆12番(小玉新市君) 小項目の5、新駅誘致に反対、賛成の方々の対応についてお聞きしたいと思いますが、誠に申しわけありませんが、私の考えを述べさせていただきながら、議長に申しわけありませんけども、質問させていただきたいと思いますんで、よろしくお願いします。 私は、長野新幹線が開業した平成9年10月には、市内の企業で働いておりました。仕事の多くは販売活動や企画立案、仕入れなど、主に東京への出張が数多くありました。多くの市内の企業の方々は、東京圏への出張が今も多いと思います。 平成9年9月までは、東京方面への出張は大変楽でした。信越線の特急列車は白山、あさまで、戸倉駅には必ず当時は停車していました。また、朝の6時台には屋代駅も停車しました。戸倉駅を出ると上田、小諸、軽井沢、横川と停車して、高崎に向かっていきました。今は、上田、小諸にかわり佐久平、軽井沢、横川にかわって安中榛名で、戸倉はありません。 家から、戸倉、屋代駅の駐車場に車をとめて、そこから、白山、あさまに乗っていくと、2時間30分ほどで上野駅に着きます。帰りも、上野発の白山、あさまに乗って帰ってきます。 新幹線の新駅が要らないという方の一番は、新幹線を余り利用しない方々だと思うんです。ですから、新駅は必要ないと思うのは当然のことだと思います。 しかし、市内の企業で働いている人たちは、JRを多く利用していました。それがしなの鉄道となり、上田駅まで行き、そこから新幹線に乗りかえます。この接続がよければよいのですが、待ち時間が発生してしまいました。また、東京方面から帰ってくるときも、上田駅で降り、しなの鉄道に乗りかえなければなりません。 新幹線ができて時間が二、三十分短くなっても乗りかえが大変なんです。特に帰ってくるときなどはなおさらです。その上、屋代駅や戸倉駅ではJRの切符が買えなくなってしまったんです。 東京方面のお客さんも千曲市に来なくなりました。販売先や仕入れ先の企業の役員などは、戸倉駅におりて、そこに迎えに行き、会社で商談などさせていただいて、千曲市内の名所や旧跡を案内して、戸倉上山田温泉に泊まっていただく。このパターンで商談がうまくいくことが多かったのは、私1人だけではありません。 新幹線になってからは、東京方面から来る場合、切符は上田駅までしか買えません。しなの鉄道の切符を上田で改めて買わねばならないことが、来ることを拒んでいるんです。また、上田駅まで車で迎えに行っても、千曲市まで30分以上かかってしまうため、遠慮してしまうんです。 温泉での宿泊客が極端に減少したのは、こうしたケースも要因の一つではないでしょうか。 販売先や仕入れ先の企業が訪れなくなると、企業の営業に支障が生じます。それを補うためには、東京に支店を置くなり、東京在住の社員を増やさなくてはなりません。当然、東京在住となると、地域手当、交通手当、マンション代など企業が捻出しなければなりません。 新幹線新駅ができても、新たな企業が進出してくるかどうか、それは私はわかりませんが、私の体験上、地元の企業にとっては、最も必要な駅なんです。新駅ができると、地元の企業が元気になることは間違いありませんでした。 新幹線新駅ができると、都会が近くなるから若い人たちが、この町から出ていってしまう、こういう話もありますが、確かに誰でも東京に行きやすくなりますが、かえって帰りやすくも来やすくもなるんです。 しかし、先ほど来からお話しておりましたけれども、技術的に困難だという
JR東日本株式会社長野支社の回答を受けました。この回答を重く受けとめなければなりません。有識者の御意見も尊重しなければなりません。 新駅推進を撤退すると、反対されている方々は、どう責任をとるのだ、今まで使った金はどうするんだという意見が多くあります。 新駅ができても、どれだけ乗るかわからない、駅に使う金ならほかに使えという意見もあります。 私は、千曲市議会は、民主主義を第一としていると思っております。いろいろなことに対して判断するのに多数決を使います。多数決の原理によって物事は決まりますが、個人や少数の意見を尊重することが、最も大切なことであることは、皆さんが御存じのとおりです。 新駅ができても、どれだけ乗るかわからないと反対される意見があります。では、どのくらい乗降客があるのか、担当が調べます。しかし、推進している人間が利用する客を出すなんて当てにできないと言われます。 そこで、第三者の企画会社などに依頼しなければ信用してもらえません。あるいは駅による経済効果なども、企画会社でなければ信用してもらえません。そうした調査などはお金がかかってしまいます。 今まで反対している人たちには、冷たくされてきたと言われますが、反対している人たちの意見を大切にして、第三者である企画会社などに調査をお願いしてきたのだと私は思っています。 市長は、こうして反対されてきた方々に対して、これからどのように対応されますか。 また、2万2,000人以上の方々の
期成同盟会に加入していた方々、あるいはまた推進してこられた方々には、どのように説明されますか、お聞きをいたします。
○議長(和田重昭君) 岡田市長。 〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕
◎市長(岡田昭雄君) 小玉議員の考え方を交えての御質問でありますが、まさにそのとおりかなと思っておりますが、まず市長としての判断に対しては、既に申し上げたところでありますけども、新幹線新駅に反対された方、賛成された方、その多くは、ほとんどといいましょうか、千曲市民であります。 以前より申し上げてまいりましたが、
新駅誘致運動で市が二分する、あるいはコミュニティーがおかしくなってしまうということは、これだけは避けなくてはいけないなと思っておりまして、私の本意でありません。この考え方は、これからも同じであります。 しかし、技術的に困難とのJRの回答は大変重いわけであります。ここで一旦区切りをつけるというふうに私のほうで申し上げましたけれども、これから市長として判断した以上は、私の考えをいずれの皆様にもしっかりと説明する、これが私の義務かなというふうに考えております。 既に、さまざまな皆様から御意見頂戴しております。そして、この本会議を通じて、この間私どもたくさんの会議がありますが、その会議ごとにその都度、今の現状を私のほうから、直接そういった方々に説明しておりますし、これからもそういった方々に説明をしっかりとやっていきたいなと思っておりまして、ある程度時間かかりますけども、そのような説明を通じて皆様に御理解を賜ればありがたいなというふうに存じております。
○議長(和田重昭君)
小玉新市議員。 〔12番 小玉新市君 質問席〕
◆12番(小玉新市君) 市長も言われますように、市長もそうですけども、実は、私どもも一人一人が、本当に真剣にこの
新幹線新駅誘致についてのそういったものを、市民にしっかりと説明する私どももまた義務があると思います。 先月、地元の稲荷山で、新幹線新駅の経過について、議会報告会を開かせていただきました。今年2回目になりましたけども、本当に多くの御意見をいただきました。それらを総括しますと、皆さんの意見は「勇気ある撤退」でした。 私は、今まで
新幹線新駅誘致を推進してまいりました。しかし、市長の先ほどの諸情勢の報告を聞いて、市民の意見をお聞きし、また、仲間の皆さんたちと検討を重ねた結果、市長の
新幹線新駅誘致運動に対して、一旦区切りをつけさせてもらうということに私も賛同いたします。 しかし、これまで
新幹線新駅誘致を調査研究してきたことは、決して無駄にはいたしません。今まで多くの調査研究したことを、これからはより住みやすい千曲市になるための資料として役立てていきたいと思っています。 そして、いつの日か千曲市が繁栄して、再び新駅の誘致の話が出てきたときに、私はこの資料をもとに対策を考えていきたいと思っています。 これからも、千曲市民の意見を大切に、皆で話し合い、皆が納得できる市議会にするために、しっかり務めてまいりたいと思います。 私的な発言に対して、時間をつくっていただきました議長に、改めて御礼を申し上げまして質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(和田重昭君) ここで、15分間休憩いたします。 午前10時47分 休憩
---------------------------------------午前11時5分 開議
○議長(和田重昭君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、2番、北川原 晃議員。 〔2番 北川原 晃君 質問席〕
◆2番(北川原晃君) 議席ナンバー2番、千曲政経会、北川原 晃です。よろしくお願いします。 私のほう、まず大項目1としまして、学校の働き方改革について、小項目として、教員の働き方改革の取り組みはということで質問いたします。 深刻な長時間労働に対し、県教育委員会は「学校における働き方改革推進のための基本方針」を策定しました。 質の高い授業を実現しながら、長時間勤務を改善していくという県教委の施策ですが、当市の各学校における勤務実態の把握や、また、県教委が直ちに取り組むとするコミュニティースクールを利用した家庭、地域との連携による協業化の体制構築など、当市はどのように具体化していくのかお尋ねいたします。
○議長(和田重昭君) 赤地教育長。 〔教育長 赤地憲一君 答弁席〕
◎教育長(赤地憲一君) 教員の働き方改革は、国を挙げての課題でございまして、その中で、北川原議員には学校の現場に深い御理解をいただいての御質問と、こういうふうに承知をしております。 議員御指摘のように、学校で質の高い授業を実現するためには、教員が心身ともに健康であることが必要と、こういうふうに考えております。そのためには、仕事を分業化、そして今御指摘の協業化、そして効率化を進めて、長時間勤務という働き方を改善していくことが喫緊の課題でございます。 平成29年当初の調査、長野県の教員1カ月の一人当たりの時間外勤務時間については、その平均が64時間でございまして、千曲市では平均45時間とやや低めに出てはおりますが、やはり改善すべき点は多いと考えております。 学校に期待される役割がますます大きくなっている昨今でございます。例えば、学力の向上、あるいはキャリア教育、あるいはICT教育、あるいは児童生徒の指導、あるいは保護者との相談、あるいは特別な支援を必要とする児童生徒への対応、そして部活動指導と、これは学校としては当然のこととはいえ、このほかにも地域の行事とか、教育活動も多いわけでございます。こうした行事や教育活動の見直し、精選を図ること、そういうことも時には必要であるというふうに考えております。 こうした行事等の精選のほかにも学校として工夫すべきものは、次の7点を当面の課題として考えております。 1つは、一旦つくった教材を、全員で共有したいということでございます。それから、諸連絡等にはICTの情報を活用したい。それから3点目には、研修会の統合精選でございます。4点目は部活動の休養日の設定、あるいは効率的な練習でございます。それから5点目は、土日の練習は午前、午後どちらかにするとか、そのことへの教育委員会としての徹底でございます。6点目は定時退勤日を設定する。それから7点目は、長期休業中には学校閉庁日を設定すると、こういうことが考えられるところでございます。 議員御提案のように、千曲型のコミュニティースクールに関わる地域の方々や御家庭に協力いただくことのお願いを考えていることとしては4点ございます。1つは、登下校の通学路の御指導をお願いすること。それから2つ目は、学校行事の運営に協力をいただくこと。それから3つ目は、総合的学習の時間などで児童生徒を指導いただくこと。そして4点目は、実際の授業で学習支援として教室に入っていただくことはどうかと、こういうことを考えております。これらは、教員の長時間勤務の改善に資することができるというふうに考えておるわけでございます。 これに関して、千曲市の実情でございます。現在、全ての小中学校にコミュニティースクールの運営委員会がございまして、ボランティアの人材バンクとして各学校の名簿に登載されておりますので、教育活動において協力をしていただける体制が整いつつあるというふうに申し上げられると思います。働き方改革という視点でも、こうしたコミュニティースクール事業をさらに充実させたいということを考えております。 最後に、働き方改革におきましては、当然ながら管理職も重要な役割を負っているわけでございます。学校全体の働き方改革を進めるためには、一人一人の教員の勤務状況をしっかりと把握していただき、教員の勤務状況を改善していくという強いリーダーシップが校長には求められるところでございます。 教育委員会といたしましても、タイムカードとか部活動指導員の導入などの、これは県によって提案されているわけでございますが、こういう県の提案を研究しつつ、直ちに実行できることについては、改善をして、教員がゆとりを持って充実した授業ができるように進めてまいりたいというふうに考えております。よろしくお願いします。
○議長(和田重昭君) 北川原 晃議員。 〔2番 北川原 晃君 質問席〕
◆2番(北川原晃君) 今、教育長から多くのテーマを掲げてやられているというお話をいただきまして、今後少しずつ改善されるのかなということで若干安心しているんですが、今、教員の時間外の時間、平均よりは少ない45時間、千曲市はというお話でしたが、実は実際にはこの45時間というのは、教員やっている方はわかるんですが、自分が申告した時間を捉えてこれは出しているんであって、実態とはまたこれかけ離れている状況だと思います。多分、中学なんかやっぱり100時間くらいは時間外労働当たり前なんですが、なかなか先生もサービス残業でいちいち申告しないということなんです。 これを踏まえて、他市では既に実態をちゃんと把握しようということで、タイムカードを導入したり、長野市なんかは指紋認証のタイムレコーダー、指紋で、朝来て、退勤のときにやっていくということで、実態を把握したところ、実際の申告時間のほぼ倍以上の時間があったということなんですが、そこら辺、実態把握につきまして、当市はこの先生の申告時間だけではなくて、実際にどう把握されているのか、再質問でお聞きいたします。
○議長(和田重昭君) 赤地教育長。 〔教育長 赤地憲一君 答弁席〕
◎教育長(赤地憲一君) 実際、学校の現場におきましては、これは指導の時間というのは無制限にあるわけでございます。日曜日、土曜日をはじめとしてクラブ活動もありますし、そういう点で先生方が申告する時間の数というのは、職務上といいますか、先生方の教職としての使命感にもよりまして、全てを申告できないという状況につきましては、議員御指摘のとおりでございます。それにつきましては、今のお話のタイムカード等できるところは導入したいと。 そしてまた、校長先生方には、できるだけ実態を把握していただきたいと、こういう両方でやってまいりたいと思っております。
◆4番(齋藤正徳君) 空き店舗等のそういう関係で関連の事業をやっておられるということです。 その点は評価したいわけですけども、多くの自治体で今このまちなか商店リニューアル助成制度という名目で、やはりこういったようなことが行われています。 一例を上げますと、市内の事業者が店舗を改装する際、費用の半分、最大で100万円まで助成するというものもございます。 自治体の役割というのは、やはり地元の中小業者を支援して、仕事を増やすということに、やはり尽きると思います。 先進的なその自治体の取り組みに学びながら、助成制度の実現のために力を尽くすことを表明いたしまして、私の質問を終わらさせていただきます。 ありがとうございました。
○副議長(宮坂重道君) ここで、15分間休憩いたします。 午後1時39分 休憩
---------------------------------------午後1時55分 開議
○副議長(宮坂重道君) 休憩前に続いて会議を開きます。 続いて、3番、滝沢清人議員。 〔3番 滝沢清人君 質問席〕
◆3番(滝沢清人君) 議席番号3番、公明党、滝沢清人です。順次、質問させていただきます。 今回、私の質問は、地域の防災力の向上に絞って質問をいたします。 10月23日、市町村アカデミーで開催されたセミナーに、議会を代表して参加させていただきました。 今回のセミナーは、地域防災力の強化に向けてをテーマとして開催されました。 この日は10月16日に発生した台風21号が、超大型台風に発達し、23日には関東甲信を直撃するとの予報から、急遽22日に前泊して参加、案の定、
北陸新幹線もとまり、約50名がキャンセルとなる中、無事、大変に意義のあるセミナーに参加することができました。 ここでは、あの3・11釜石の軌跡と言われた、釜石市内14の小中学校に対し、8年にわたる津波防災教育で小学生1,927人、中学生999人の命を守り、生存率99.8%の立役者となった群馬大学名誉教授の片田敏孝先生の話。 そしてもう1人、特に注目したのは、昨年4月の熊本地震で自宅も倒壊する中、熊本市議として約3週間寝ずの活動で倒れるまで戦い続けた小池洋恵市議の話を聞くことができました。 また、10月30日には、自公で西宮市情報センターを訪ね、総務省が全国の自治体に運用を働きかけ、千曲市にもインストール済みの被災者支援システムについて、開発者である全国サポートセンター長の吉田稔さんに、その有用性についてじっくりとお話をお聞きすることができましたので、この2つの研修も参考にして、千曲市の地域防災力の強化について質問をしてまいります。 1、地域の防災コミュニティーの活性化が大事。 大規模な災害が発生すると、市職員も消防職員も被災し、早期の救援は期待できません。 こうしたことから地域住民自身が自分の命は自分で守る、自分たちの町は自分たちで守ることに徹しなければなりません。 熊本地震の際、あの益城町に隣接する西原村、人口は6,900人、役場職員はたった66人、防災担当も1人、常備消防は出張所に11名の職員と救急車・ポンプ車各1台、警察も駐在所のみ、24時間対応可能な病院もなし、このため255人いる消防団に多くの災害対応が委ねられました。 消防団には24台もの消防車があり、常備消防の25倍ぐらいの力を持っています。また、多くの村民は消防団OBであり、村ぐるみで大災害に立ち向かってきました。 千曲市にあっても消防団員が約800名、自衛防災団には、約2,200名の方がいます。 消防団はもとより、各区に組織されている自衛防災団の活躍が大変に重要であると考えられます。 しかし、全国各地の状況でも、メンバーの高齢化と防災知識・訓練不足が問題になっており、形骸化しつつあると言われております。 千曲市でも現在、リーダー研修会もなく、研修テキストの用意もないようですが、さらなる地域防災力の強化へ、自衛防災団の皆さんが専門の防災能力を磨き、さらに積極的に地域での防災活動に励めるように、テコ入れをするべきと考えますが所見を伺います。
○副議長(宮坂重道君) 大内総務部長。 〔総務部長 大内保彦君 答弁席〕
◎総務部長(大内保彦君) ただいまの地域の防災コミュニティーの活性化についてでありますが、千曲市の自主防災組織は72の区、これは全ての区でございます、自治会でございますが、全てで組織されておりまして組織率は100%となっております。 個々の組織を見ますと、消防ポンプを保有しまして、関係機関と連携した合同訓練を行っている自衛消防的な組織もあれば、年1回の総合防災訓練等に参加するだけの組織というものもありまして、活動内容はさまざまであります。 平成23年、いわゆる3・11の東日本大震災を契機に市民の防災、減災に対する関心が高まりまして、この年度においては自主防災組織をはじめ、さまざまな組織や団体から市に対しまして防災講習、あるいは出前講座の依頼が数十件寄せられました。 その都度、要請のあった内容に沿った資料を作成しまして対応してきたところでございます。 ただ、年数がたつにつれまして、そういったことが減少しまして、最近では年数回となっております。 地域防災力及び自主防災組織の強化ということ、これは自主防災組織は自助、共助を目的にその必要性を地域で共有し、地域の皆さんが自主的に立ち上げた組織だと考えております。 地域の実情に応じまして活動内容や訓練内容も異なります。また、それぞれの組織力によって、できること、できないことがあると思います。 行政から強いられた活動ではなく、個々の防災組織がみずからできること、やるべきことを考え、地域の特性に合った組織となっていくことが重要だと考えております。 そのためには、区自治会をはじめ、地元消防団や日赤奉仕団等といった関係団体との連携を図りながら、それぞれの地域での課題について訓練や研修等に反映させることで地域防災力の向上につながるものと考えております。 これに対して、市といたしましては、自主防災組織の強化のため、みずからの地域はみずからで守る、こういう意識の啓蒙、あるいは研修、さらには各種情報の提供などを区長さんなどとも働きかけながら、できる限り支援をし、また協力してまいりたいと考えております。
○副議長(宮坂重道君) 滝沢清人議員。 〔3番 滝沢清人君 質問席〕
◆3番(滝沢清人君) そういう考え方もあるんでしょうけれども、私は消防団の3倍の勢力がある、自衛防災団というのがスキルアップをしていったら地域にとって大変心強い、安心安全の、さらによりどころになるのではないかと思います。 阪神淡路大震災、このときにある地域の1人が指導者となって、組織されていない住民を適切に指導して、消火活動を行った結果、延焼を食いとめたというそういう例があります。 まずは、リーダーっていうのが、やっぱり一番大事だと思います。 今、やっておられるリーダーの方が力がないという意味ではないんですけど、今、さまざまな日本は防災を、災害を経験しまして、多くの事例があります。 防災士の方も市に大勢の方がおられますんで、ぜひ、まずリーダー研修から、行動マニュアルというものをやはりつくっていただいて、私自身も防災団入っていますけども、そういう研修を受けたことがありません。 ですから、ぜひ、そういったものについては必要だと考えますけども、もう一度お願いします。
○副議長(宮坂重道君) 大内総務部長。 〔総務部長 大内保彦君 答弁席〕
◎総務部長(大内保彦君) 今、再質問いただいた件でございますが、まさに議員おっしゃるとおりでございまして、自衛消防、そういった自主的な高まりというのが、それが市の防災力を高めることになると思います。 ただ、一番、私どもやっていて課題だなと思うのは、消防団と違いまして、やはり自主的な組織ですので、縦の力の縦のつながりというものはないものですから、まずは自主的にやっていただくやる気をまず起こしていかなければならない、それに対してまず市のほうではアプローチをしてまいりたいと思っております。 したがいまして、先ほど申し上げましたとおり、市の、地区の代表であります区長さん等ともお話をしまして、まず地域のやる気を起こすようなことを働きかけながら、議員おっしゃったとおりの方向でまた動いていきたいと思っております。
○副議長(宮坂重道君) 滝沢清人議員。 〔3番 滝沢清人君 質問席〕
◆3番(滝沢清人君) またほかの事例もたくさんありますので、ぜひ検討いただいて、まずリーダーというのがやはりどの組織でも最も大事だと思います。その方がかわれば、組織は変わるんではないかと思いますので、ぜひよろしくお願いしておきます。 次の質問に移ります。 避難所での最重要の一つが、トイレの確保と管理。 想定外の熊本地震、2回の震度7超の地震を経験した熊本市議の小池洋恵さんから、避難所でのリアルな混乱の模様を多く伺いました。 その中の一つに、上下水道がストップした際、発災直後から必要になるトイレの問題があります。 数が足りない、不潔、暗い、遠いなどから、節水や食事を我慢し体調を崩す人が続出しました。 避難所を開設するに当たり、一番先に必要なのがトイレです。 現在、千曲市には簡易トイレの備蓄が48、マンホールトイレが小中学校9校で45基、そのほかにベンリー袋2,000枚ということですが、大規模災害には、在宅避難者もトイレ使用に訪れますので、全く足りないと思います。 京都府の長岡京市では、人口8万の市ですが、阪神淡路大震災で直接支援の経験から災害時に使えるトイレの必要性を強く感じ、現在は14ある小中学校にマンホールトイレ204基が設置されております。 避難所では要配慮者は屋内トイレの近くで生活できるように、健常者は外のトイレを使うのがベストです。 マンホールトイレは衛生的で管理も容易なことから各地で設置が進んでいます。 そこで4点伺います。 1、大災害が発生し、上下水道が停止した場合、200カ所を超える指定避難所と福祉避難所に災害用トイレを早急に設置するための手順を伺います。 2、今後の災害用トイレの準備計画を伺います。 3、各避難所の災害フェーズに沿った運営計画書、避難所運営マニュアルの進捗状況を伺います。 4、昨年4月に内閣府から出された避難所運営ガイドラインなど、3つのガイドラインは大変に優れております。職員間では、どのように共有されているか伺います。
○副議長(宮坂重道君) 大内総務部長。 〔総務部長 大内保彦君 答弁席〕
◎総務部長(大内保彦君) まず第1点目のトイレの関係でございます。 災害の規模、あるいは状況によってもその都度異なるとは思いますが、まず、マンホールトイレが設置されている小中学校のほうを優先したいと思っております。 そのほかの避難所につきましては、上水道や下水道が使えるのか、あるいは避難者数とかトイレの搬入方法等、状況に応じて災害対策本部において最善の方法をその都度決定するものと考えております。 2つ目のトイレの準備計画でございます。 災害用備蓄品につきましては、毎年、購入や更新を図っているところでありますが、簡易トイレにつきましても毎年購入し、今年度も10基程度購入を予定しております。 また、マンホールトイレにつきましては、来年度3つの中学校と体育館の4カ所に20基設置を予定しております。 簡易トイレやマンホールトイレだけでは不足すること、これは想定をしておりますが、大災害時にはトイレに限らず市の備蓄品では全て賄うことは限界があると考えております。 それを補うために姉妹都市、あるいは民間のレンタル会社、団体組織等と災害支援協定を締結しておりますので、その辺を活用してまいりたいと思っております。 また、各家庭でも自助の一環といたしまして、簡易トイレとか、トイレの袋、こういったものの備蓄をお願いしているところでございます。 3つ目の避難所運営マニュアルの進捗状況でございますが、避難所運営マニュアル、また福祉避難所運営マニュアルにつきましては、避難所運営を担当する福祉課と危機管理防災課におきまして、現在、案を作成済みでございます。 これにつきまして協力や支援をお願いする団体等に意見をお聞きしておるところでありまして、本年度中には完成させたいと考えております。 4つ目の避難所運営ガイドラインですが、3つのガイドラインにつきましては避難所、福祉避難所、トイレに関する各ガイドラインと認識しておりますが、先ほども申し上げました避難所運営を担当する福祉課や危機管理防災課では承知をしておりますし、先ほど申し上げました避難所運営マニュアル、この作成にあたりましては大いに参考にしたところであります。 大きな災害発生時には、全ての職員も多数避難所運営に携わることになると思いますので、今後、速やかに庁内ネットワークなどを通じまして職員に共有できるようにしてまいりたいと思っております。
○副議長(宮坂重道君) 滝沢清人議員。 〔3番 滝沢清人君 質問席〕
◆3番(滝沢清人君) 再質問に入ります。 最初に、各避難所に備蓄倉庫から災害用トイレを運ぶ、それも職員が運ぶわけですね。 私、やっぱりこれだけ多くの避難所があるので、大規模災害ということですから、それぞれの避難所にも多くの人が集まってきてしまいます。 ですから、できれば簡易トイレですとか、それから携帯トイレですとか、ある程度の量は全ての避難所にやはり置いておくべきではないかなと思います。 都度、それぞれのところを中心となる本部からの指示で動くんでは、設置に多くの時間を要してしまうんではないかなと思いますので、その点をお願いいたします。 それから、避難所運営マニュアルですけれども、本年度中に作成ということですが、これは各避難所ごとのマニュアルでよろしいんでしょうか。統一したマニュアルでは、多分私は役に立たないと思うんですが、その点、もう1回お伺いします。 それからガイドライン、これは大変貴重なことで過去のさまざまな災害の体験が全て網羅されている大変優れたものでございます。 私は全ての職員は防災担当職員だと思いますんで、全職員がいつくるはわからないことに備える意味では、やっぱりしっかり学ぶべきだと思いますので、その辺、もう一度お願いします。
○副議長(宮坂重道君) 大内総務部長。 〔総務部長 大内保彦君 答弁席〕
◎総務部長(大内保彦君) 3点、再質問いただきました。 まずトイレの関係でございます。 運搬の手間とかあるので、あらかじめ用意しておいたほうがいいんじゃないかということでございますが、避難所が大変数が多いということもありますけども、そういったことも参考にしながら今後考えてみたいと思います。 それから、マニュアルの関係でございますが、現在作成しておるということで、まずこれを作ってみたい。そこに対応できないことがあればどんどん発展的にいい方向に持って行きたいと考えております。 それから、ガイドラインを職員に周知の関係でございますが、これもおっしゃるとおりでありまして、例えば庁内ネットワークに出すだけではなく、また職員に対しても研修等は必要ですので、その辺は考えてまいります。
○副議長(宮坂重道君) 滝沢清人議員。 〔3番 滝沢清人君 質問席〕
◆3番(滝沢清人君) 避難所の運営マニュアルっていうのは、熊本地震でもそうでしたけれども、各避難所ごと全く建物も違いますし、人も集まっている数も違いますから、それぞれの避難所ごとにつくらないと実際使えませんので、その辺のところよろしくお願いいたします。 では、次の質問に移ります。 3、想定外の豪雨災害から市民の命をどう守る。 毎年、全国各地で台風などの影響による豪雨災害が起きています。4年前の広島北部豪雨、3年前鬼怒川を決壊された関東・東北豪雨、昨年の台風10号による東北・北海道を襲った豪雨、そして今年7月の九州北部豪雨、福岡県朝倉市では1時間降水量169ミリを観測、3時間で約400ミリ、12時間で約900ミリ、24時間雨量では1,000ミリを超える場所もあるなど、その降水強度は激烈を極め、その被害は甚大でした。 また、記録的短時間大雨情報は朝倉市だけで7回も発表、これは時間雨量100ミリ以上の降水があった回数です。 この記録的短時間大雨情報、全国では今年11月13日現在で109回を超え、過去最高となっています。 そして、千曲市では10月の22日から23日にかけて、台風21号による風水害が市内各地に出ました。 今議会に災害復旧費1億5,300万円の補正予算が組まれております。 今回の台風21号による48時間雨量は、軽井沢141.5ミリ、佐久134ミリ、上田118ミリ、聖高原180.5ミリ、千曲市では森が145ミリ、八幡が134ミリ、その他は120ミリ以下でした。 それでもあれだけの水が出て、各地に被害が発生しました。 2点について伺います。 1、もし九州北部豪雨に近いような雨量が、この周辺を襲った場合、どのような危機的な事態が想定されるか、その際、行政にできることは、また住民が取るべき行動は何か、伺います。 2、水害への防災行動計画、タイムラインの策定状況を伺います。
○副議長(宮坂重道君) 大内総務部長。 〔総務部長 大内保彦君 答弁席〕
◎総務部長(大内保彦君) 大きな災害、豪雨等に見舞われたときの対応ということでございますが、災害対応につきましては、災害の規模、状況によって異なってまいりますので、それぞれの事象に応じまして、その時点で最大の効果のある対応をするということ以外、なかなか申し上げることはできないわけなんですが、専門家の間でよく言われることなんですけど、自助、共助、公助、この割合が7対2対1、自助が7、共助が2、公助が1というように言われております。 公的機関ができることは、いざというときには案外限られているんじゃないかなというふうにも考えております。 国土交通省の千曲河川事務所が公表している浸水想定区域図では、千曲川流域に1000年確立の最大降水雨量、これは2日間で396ミリ程度でございますが、これ、先ほど御指摘いただいた九州の雨に準じるような雨だと思いますが、こういう降水があった場合、千曲市の平坦部では、ほとんどが5メートルから10メートルの浸水を受けると、このようなことが想定をされております。 これは、ビル等で考えますと3階から4階くらいの建物が水に埋まってしまうと、そのようなこととなります。 したがいまして、千曲市内に避難できる場所というのは正直申し上げますとかなり限られてくるということになります。 また、市内には土砂災害の警戒区域ですとか、特別警戒区域も数多くありますので、そういった危険もかなりあるんじゃないかと思っております。 このような大きな災害に大事なことといいますか、これ行政としてできることといえば、まず素早い情報を提供し、早く避難していただくと、そういったことを確立することがこういうときは何よりも大事だと思っております。 また、市民一人一人が自分が住んでいる地域、場所にはどんな災害リスクがあるのか、これは日常から認識して、異常を感じたら早目に避難をする、そして先ほど滝沢議員も指摘されましたとおり、自分の命は自分で守る、地域の安全は地域で守るという自助、共助の精神がやはりこういったときには大事なんじゃないかなと思っております。 市といたしましては危険箇所の周知にあわせましてそのような意識の向上を一層図っていくように、さまざまなことを考えていきたいと思っております。 次にタイムラインの策定状況でありますが、千曲川におきます台風の接近、上陸等に伴う洪水を対象といたしました避難勧告発令等のタイムライン、これは昨年度作成しております。 また、県管理の1級河川で水位周知河川である沢山川、先ほど齋藤議員さんも心配されておりましたが、これにつきましては県において今年度中に長野県域における減災対策協議会を立ち上げまして、その中の取り組みとして作成していく予定でございます。
○副議長(宮坂重道君) 滝沢清人議員。 〔3番 滝沢清人君 質問席〕
◆3番(滝沢清人君) 今、部長が言われましたように、先ほどの390幾つっていうのは、先ほど、私が言った朝倉市の半分以下のようです。 本当に、九州北部の雨が降ったら千曲市は東と西の山と山の間は全部川になる。これ、間違いないと思います。そうなってしまうと思います。 ですから、そういったときにどうするんだと、これをやっぱり市民の皆さんがそれを知らなきゃいけないと思うんですよね。 防災ガイドブックの次回の更新は31年ということで、ここには千年推計のハザードマップも載せる予定だそうですけれども、これ、できるだけ早くしていただく、そういった状況になるんだということを知っていただく、最近の荒ぶれてる気候の中にあっては、いつどうなるかわからない中にあって、市民の皆さんがそれを正確に知っていただく、いざっていうとき、さまざまな予報を見聞きして、自分が早く行動を起こすという、もうそれしかないんではないかなと思いますんで、ぜひ、そういったことも早目に考えていただきたいと思います。 それと、3年前、鬼怒川の決壊の現場だったんですけども、ここでは残念なことに避難指示が出たのは越水が始まってからこの避難指示が出てしまったんですね。 だから決壊したときに家の中に残っていた人の大勢出てしまったわけです。 ですから、もし、こういった大きな雨が想定されるといったときにどのように市民の皆さんにはそれをお伝えしますか。 ちょっとお伺いしたいと思います。
○副議長(宮坂重道君) 大内総務部長。 〔総務部長 大内保彦君 答弁席〕
◎総務部長(大内保彦君) まず前段、防災ガイドブックの発行は31年ということで、それまでにも市民の方にはいろんなPRが必要じゃないかということを指摘いただいたわけですが、当然、そうでありまして、今の災害というのは非常に各地区起きておりまして、どこで起きてもおかしくないと言われております。 千曲市も、例えば明日起きてもおかしくないということになりますので、そういったことについてはうちのほうで決定次第、あるいは、情報の入り次第、市報等でもガイドマップを待たずに広報していきたいと思います。 それから決壊する前、決壊をする後に出して非常に被害が拡大したとか、そういったことも御指摘いただいたわけですが、やはり先ほど申し上げましたとおり、正しい情報を早く伝えると、それは一番大事なことだと思います。 市といたしましては、今、屋外放送やっているわけですけど、それが聞きづらいとか、いろんな課題があります。 その辺を踏まえまして、来年度からのデジタル化を計画しておるところでございます。 それによりまして放送が聞こえやすくしていきたいと、それからもちろん人的な消防団、あるいは自治区そういったところを通じまして素早い伝達をしていきたいということで、これからもそういったことを研究し、できるだけ精度を上げていきたいと考えてます。
○副議長(宮坂重道君) 滝沢清人議員。 〔3番 滝沢清人君 質問席〕
◆3番(滝沢清人君) 時間100ミリっていう雨は、全ての音が聞こえません、うちの中にいて。外の音なんて全く聞こえません。 ですから、防災の今のスピーカーではデジタル化しても全く聞こえないと思います。 やはり、うちの中にいて聞こえるもの、それは防災スピーカーの受信機、そのものを各戸に入れるというのがやっぱり大事ではないかなと思うんですね。 地震に対しては外のスピーカーでもいいと思うんですが、雨に関しては外のスピーカーっていうのは全く聞こえないと思っていいと思います。 それからあとの、千曲の川があと1メートルで超えそうだといったときには、もうあらゆる手を使って各戸、各戸に避難を呼びかけるしかないと思います。 そうなる前に、もっと線状降水帯みたいなのが近寄っているとしたら、もっとはるか前に市民の皆さんには逃げていただくしか手はないと思いますし、それから大きな建物、4階、5階というようなそういう工場であるとか、そういったところについてはぜひそういったときの受け入れなんかもあらかじめやっておくことも大事ではないかなと思うんですけど、もう一度お願いいたします。
○副議長(宮坂重道君) 大内総務部長。 〔総務部長 大内保彦君 答弁席〕
◎総務部長(大内保彦君) 大きな雨が降っている、そうすると聞こえない、確かにそうでございます。 したがいまして、最後に物を言うのはやはり人海戦術といいますか、人のことになると思うんですが、その前段といたしましては、今、議員も御指摘があったんですが、被害、雨がひどくなる前にも予想がつけば早目、早目のうちにとにかく手を打ちたいと、それが1点でございます。 それから、室内でも聞こえる、例えば防災ラジオ的なものをそういったこともやっている市町村もあるんですが、その辺につきましては引き続き研究をさせていただきたいと思っております。 避難場所につきましては、今日の午前中の齋藤議員の質問にお答えしたわけなんですが、現在、民間のほうで例えばホテル、あるいは工場等、そういう大きな施設があって大変有効であれば協定を結びながらやっていければなというふうに考えておりますので、そういった方のほうともまたいろんな面で協議をしていきたいと思っております。
○副議長(宮坂重道君) 滝沢清人議員。 〔3番 滝沢清人君 質問席〕
◆3番(滝沢清人君) ありがとうございます。 いずれにしましてもちょっと私たちが想定を超えるようなことが最近頻発して全国で起こっておりますので、そういった最悪の事態にもやはり備えるっていうのは大事だと思いますし、職員の皆さんもそういう心づもりっていうのはぜひ持っていていただきたいなと思います。 最後の質問に移ります。 被災者支援システムの運用を開始すべき。 西宮市の被災者支援システムは、阪神・淡路大震災が起きて庁舎も甚大な被害を受ける中、震災2日後から吉田稔さんの陣頭指揮のもと不眠不休で構築し、わずか10日で運用開始準備を整え、その後の西宮市復興の支えとなりました。 吉田さんのモットーは危機管理に聖域なし、公僕として実践力・独裁力を駆使して被災者支援のために身を捧げるであります。 さらに西宮市総合行政情報システムを独自構築した猛者です。 現下の日本では、日々危機管理下といっても過言ではありません。 被災地の経験と教訓から開発され、改良を繰り返し22年を経てバージョン8.0に、このシステムは従来の高価かつ、動作環境が特殊なホストコンピューターから脱却し、汎用なリナックスサーバーと無料ソフトでシステム運用を可能とし、全国どこの自治体でも動作環境を問わず、安価にシステムの導入を可能としています。 また、全国サポートセンターはシステムの導入から研修・実践的運用まで完全サポートし、システムのカスタマイズなどの要望にも全面対応しており、多くの自治体ではやる気のある職員がほぼ1名で運用準備を整えているといいます。 このシステムの実績は数々の大規模災害現場で多岐にわたる被災者支援の業務が一体的に運用され、有用性は十分であり、国が支援する高度な無償サポートも担保、これ以上の被災者支援システムと避難行動要支援者管理システムはあり得ません。 毎年、各市で多発する大規模災害への備えがこれほど求められているときはなく、大災害が発生してからではおそい、このシステムは総務省も導入を進める災害復興になくてはならないツールです。 あの、熊本地震でも熊本市など、支援システムが運用されておらず罹災証明書などの発行が追いつかず、義援金の配付など、さまざまな支援が大幅におくれてしまいました。 備えあれば憂いなしです。 まずは、新庁舎の稼働に合わせて運用開始すべきと思います。 吉田さんの言われる最善を望み最悪に備えよを実践すべきです。 そして、今、策定中のBCPにシステムの活用方法を組み込むべきと考えますが、所見を伺います。
○副議長(宮坂重道君) 大内総務部長。 〔総務部長 大内保彦君 答弁席〕
◎総務部長(大内保彦君) 災害支援システムの運用についてでございますが、御質問のシステムにつきましては、議員も御承知のとおり、システム事態は導入してございます。 ただ、住民基本台帳システムと常時、または定期的な連動する必要があるんですが、そこまでちょっと今進んでおりません。 災害発生時におきまして、直近のデータを入力すればその時点で最新の情報で運用することは可能となっているようなふうになっております。 このシステムにつきましては、民間事業者のほうからですが、災害支援システムに付加価値をつけましてより機動性に優れたシステムというものも開発されておりますので、それらも含めまして今後の運用については研究してまいりたいと考えております。 なお、避難行動要支援者システムにつきましては、支え合いマップとも関連づけた別のシステムで現在稼働しております。 また、BCP、これは業務継続計画でございますが、このほうへの組み込みについても御質問いただいたところでございますが、BCPは市役所という1つの事業所が災害発生時において必要とされる業務をいかに継続させるかという計画でありますので、災害支援システムの運用は災害対策業務の範疇ということと判断しまして、地域防災計画の中で位置づけがされているということでございます。
○副議長(宮坂重道君) 滝沢清人議員。 〔3番 滝沢清人君 質問席〕
◆3番(滝沢清人君) 住基データと連動、今、現在していないわけですけども、それだと全く何の意味もありませんので、ただ入っているだけ、使えません。ですから、この住基データとの連携を早くやらなければならないなと思います。 基本的には西宮市のサポートセンターで、1人の職員がちゃんと研修を受ければGISの座標マッピングですとか、住基の取り込みですとかできちゃうんですよね。 ですから、外の業者に何も全て頼らなくてもできれば庁舎内でどなたか1人育てていただいて、ぜひ、早急に間に合わせていただきたいなと思います。 できれば新庁舎、そこまでに動かしていただきたいなと思います。 これ、大きな災害、地震でも、洪水でもそうですけども大きな災害が来たときにこれがあるなしでは、これは大変な違いが出てまいりますので、ちょっともう一度お願いしたいと思います。
○副議長(宮坂重道君) 大内総務部長。 〔総務部長 大内保彦君 答弁席〕
◎総務部長(大内保彦君) 今の住基システムの連動でございます。 1人の職員が研修を受ければできるんじゃないかということでございますが、この辺について、あるいは先ほども申し上げましたが、最善の方法、これ今課のほうで研究をしております。今、議員が御指摘あった点も含めましてその辺のことを早急に結論出すようにまた検討していきたいと思います。
○副議長(宮坂重道君) 滝沢清人議員、残り2分30秒です。 〔3番 滝沢清人君 質問席〕
◆3番(滝沢清人君) 東日本大震災、このときにも、このシステムが稼働した実態は、須賀川市の1市だけでした。残念ながら多くの自治体は、被災者支援業務の大幅な遅滞を招いて、そのため多くの震災関連死の方が出てしまったということは、これは事実でございます。 片田教授は、このように言っています。「ハードには限界がある。最後は人の力だ。乗り越えられる人を育てることだ」と言っております。地域防災団の活躍も、地域の共助活動も、市職員の不眠不休の復興活動も、大勢の応援ボランティアの活動も、最も効率よく、人の力を引き出すためのツールが被災者支援システムです。このシステムを早期に何としても稼働させていただきたい。最後に、市長の所見を伺います。
○副議長(宮坂重道君) 岡田市長。 〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕
◎市長(岡田昭雄君) まず、防災は最優先しないといけない事項だというふうに思っています。 今、市でも耐震化に向けて、今、一生懸命やっておるわけでありますが、本当にいつ地震が起こるかわかりませんので。雨の場合は、比較的、今、早目に情報が入ってまいります。今、聖高原にCバンドレーダってありまして、本当に時間雨量、どのぐらい降るかという予測は、かなり精度が高くなっていまして、250メートルメッシュで予想がされるんですね。 ですから、そういった場合には、避難はきちんと事前にできると思うんですが、今、我々一番危惧しているのは、千曲川が満水状態なった場合、決壊したときに、まさに千曲川は天井川なんですね。そのときには、住宅が流されるんですよ。 ですから、まさに水中避難ってできませんので、どこに避難するか。千曲市全体を見ますと、避難する場所が、最悪の場合、余りないんです。今、長野市、上田市、坂城町と、多分この広域連合の中で、広域避難の計画をきちんとこれからはつくっていかないといけなくなる時代かなと思っておりまして、その打ち合わせをぜひ進めていきたいなと思っておりますが、本当に大きな被害が来ますと、先ほど議員御指摘のように、西から東まで、まさに水没する可能性がありますんで、そういう意味では、きちんと計画をつくっていきたいなと思っておりましょうし、ただいまのシステムについても、速度速めながら対応するように、職員に指示してまいりたいと思います。
○副議長(宮坂重道君) 滝沢清人議員。 〔3番 滝沢清人君 質問席〕
◆3番(滝沢清人君) よろしくお願いしたいと思います。 想定外の大規模災害というのは、いつ起こるかわかりません。市民の皆さんには、できるだけ備えをしていただきたいと思います。私が以前から言っております、大型家具の固定ですとか、携帯トイレ、それから水の備蓄、それから大事なことが、家族の防災会議、こういったことをぜひしっかりやっていただきたい。 先ほどの防災マップを見ながら、こうなったらどうするんだということをしっかり家族で話し合っていただきたいと思います。地震や水害や土砂崩れがあったら、どう行動するんだと。お前はどうする、私はこうする、こういったことをやはりしっかりと相談しておくことが、自分の命を守るんではないかなと思います。 そういったことを申し上げまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。
○副議長(宮坂重道君) ここで、15分間休憩いたします。 午後2時33分 休憩
---------------------------------------午後2時50分 開議
○議長(和田重昭君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、11番、
柳澤眞由美議員。 〔11番
柳澤眞由美君 質問席〕
◆11番(
柳澤眞由美君) 議席番号11番、公明党、
柳澤眞由美です。通告に従って順次質問いたします。 私は、大項目3点、6項目にわたって質問いたします。本日最後、お疲れのところですが、もう一踏ん張りよろしくお願いいたします。 大項目1、
新幹線新駅誘致のかわりになる施策と千曲市の未来像とは。新駅誘致をやめると決断した最大の理由と市長の説明責任について伺います。 私で6人目の質疑になりますけれども、議員一人一人は千曲市民の代表でありますので、岡田市長にはいろいろお答えいただきたいと思います。
JR東日本より、千曲市での新駅は技術的な観点から困難との回答が出されました。この回答をいただくまで、3人の市長さんが25年かけました。私たちも国会議員などへ陳情を後押ししてまいりました。今回、
JR東日本では初めて、前例のない文書での回答を出されまして、それを勝ち取った岡田市長と新幹線対策室、関係者の皆様の御努力には敬意を表します。 その上で、賛同者の皆さんの声を代弁して、誘致断念について伺います。 「やりきれない」「ここまで真剣に取り組んできたのは何だったのか」と力を落としてしまった方が数多くいます。私も大分落ち込みましたが、市長さんはもっとつらかったという、先ほどの答弁でございました。 「もっと方法があるのではないか」「有権者との協議内容、鉄道工学の専門家の意見を知りたい」とも多くの方が望んでおります。また、将来、五里ヶ峯トンネル出口付近に駅も可能と言われていた、鉄道建設・運輸施設整備支援機構から意見聴取された内容も聞きたいと、市民は説明を求めています。 そこで、市長にお答えいただきたい。 1点目、誘致をやめると決断した最大の理由をお聞きします。 また、今年度4月15日、白山駅設置断念、白山駅建設
期成同盟会5月解散、こんなようなこともありましたが、岡田市長にとって、誘致運動断念への決断には影響あったでしょうか。 2点目、2万2,207人、9月19日現在の新駅誘致賛同者の皆さんへ、新駅誘致という施策の推進責任者として、岡田市長より誘致中止の説明責任を果たしていただきたい。説明会を開催し、市民の声を聞いてください。平成26年2月から5月にかけて、まちづくり基本構想を18カ所で説明会をしたと同じように、18カ所くらいで声を聞いてください。市長のお考えを示してください。 そして、3点目、最重要施策の一つを、これは本当にまちにとって大きな施策ですが、それを撤回する今、それにかわる千曲市の未来を描ける政策は何でしょうか。具体的な未来図が必要です。千曲市には今、希望が必要です。 以上、3点についてお答えをお願いします。
○議長(和田重昭君) 答弁を求めます。 岡田市長。 〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕
◎市長(岡田昭雄君) 柳澤議員の御質問になりますが、駅を、私、やめると言ったんではなくて、一旦区切ると言ったというふうに覚えておるわけでありますが。 白山市の関係とは、全く関係ありません。白山市もやはりJR西日本から賛同が得られなかったというのが最大の理由なんですが、そういった意味で同じようなことかなと思っておりますが、それと私どもとは影響がないというふうに考えております。 そして、今回区切りをつけると決断した、その理由でありますが、もう御承知のように、技術的に無理だということで困難であるということが、まず最大の理由であります。 そして、最も経費が安いとするカントの低減工事が、この費用が概算でありますが、250億から350億、これだけの膨大な工事費が必要であるということが改めて確認できたということは大きかったかなと思っております。これを今、市の状況の中でクリアできるというふうには不可能だというふうに私は思って、そのような決断をさせていただきました。 また、新幹線賛同者の皆様への説明については、従来から、先ほど、この一般質問でも申し上げているんですが、私の名前で同盟会の方々全員に、まずは今回に至った経緯と、そして考え方についての文書をもって差し上げたいなというふうに思っております。 そして、いろんな会議がありますんで、私、毎回の会議、そういうの出ていますんで、そういった折につかまえて、市民に説明を改めてしていきたいなと思っています。必要があれば、何カ所でも回りながら説明をする覚悟でありますが、いずれにしても、今後の動向を見ながら、地域の要望等、出てこいと言われれば、出ていって話をしたいなと思っておりますんで、そういう部分はきちんと説明責任を果たしてまいりたいというふうに思います。 未来に描ける政策、夢でありますが、千曲市は今、夢はたくさんあります。駅ができなくなったということは、1つは残念になりますが、それだけではないんですね。御承知のように、今、千曲市には大型商業施設、あるいは大規模な物流施設、そしてスマートインター、みんな難しい話ではありますが、そういったものあります。 しなの鉄道とのネットワーク化というのは、新幹線の駅を中断した場合には、どうしても市民の利便性、経済的な効果をはっきりとするためには、しなの鉄道と上田駅のとの連携をどうするか。これは、最終電車をきちんと間に合わせる、そういった努力もしていかなきゃいけないというふうに思っておりますし、やることはたくさんございます。そういった意味で、千曲市の活性化のために、一層の努力をしていくことが必要かなというふうに考えております。 まだまだ交通の拠点としての優位性は、千曲市は失ったわけではありません。これからも、その優位性を高めて、経済力をつけながら、来るべき高齢化社会にしっかりと備えていくようなまちづくりをしていきたいないうふうに考えているところであります。決して、千曲市は夢を失ったわけでも何でもありませんので、引き続き夢を持って、まちづくりを進めてまいりたいというふうに存じます。
○議長(和田重昭君)
柳澤眞由美議員。 〔11番
柳澤眞由美君 質問席〕
◆11番(
柳澤眞由美君) 再質問させていただきます。 請願陳情の運動、平成8年から27年まで通算6回採択されて、平成8年から11年は、非常に活発に動いていた最大のチャンスだったということもございます。 私自身も運動の範囲が狭過ぎたのかなという反省を持ちました。というのも、先ほど出た白山駅では、知事が与党のプロジェクトチーム、検討委員会に駅の設置を要請し、これを受けた与党は設置の検討を始めて、最終的には与党のプロジェクトチームの検討委員会が、新幹線新駅は見送ると、白山駅は見送るという決定をしたということでした。 白山市長は、これを受けて断念し、白山駅の誘致運動は6年間で決着がついております。私たちの請願運動に、もう少し何かできたのではないか、この与党プロジェクトチームへの要請ができたのではないか、こう考えられないか、ここも1点、岡田市長に伺います。 もう2点目、残務処理についてです。 先ほど、小玉議員からも話がございました。鉄建公団が、将来、五里ヶ峯トンネル出口付近に駅も可能と言われていたと、そういう要望があれば、対応はできるようにしておこうというふうに、
宮坂元市長も答弁されたということですけれども、今、鉄道建設・運輸施設整備支援機構になっておりますが、その技術革新が進んだ未来に、岡田市長は千曲市にもう一度駅設置の検討を考えられないかということを情勢報告でされましたが、私はこの鉄建公団、今、運輸機構が更埴市民、また千曲市民に、新駅は後で、とにかくオリンピックに間に合わせたいということを言って進めたということですので、あさまの車両の改良で、カントに左右されず、停車できるようになるかもしれません。 そういうときに、この運輸機構に、そういうときには千曲市に駅設置の検討をするという約束、要望の文書を残務処理として渡しにいったらどうか、そういうことはできないか。これは、私は25年前の約束を果たすべきではないかという考えのもと、お聞きします。 3点目、今、新たな政策について伺いました。いろいろ夢があるとおっしゃいましたが、でも、この1つ失った新駅は、大きな心に空洞をもたらしております。 特別委員会でも検討事項ですが、高等教育機関を誘致しようではないか。さらに、私は子供も大人も遊び・学べる図書館と仕事の体験ができる複合施設の建設等と、子供も大人も夢が持てる、民間資本を誘致して協働で取り組めるのを、そういうものを考えられませんか。 今、おっしゃらなかったんですけど、私は、千曲市内の20代の皆さん、また庁舎の中にいる若手の職員の皆さん、そんな皆さんから、しっかりと市民の声を聞いて、新しい発想でもう一つ施策をつくり、千曲市の未来を、夢を希望を持てるようにしてほしい、それが今、痛切なお願いでございます。それができるのは、岡田市長しかおりません。新駅にかわる未来図、希望をお示しいただきたい。 この3点の質問をお伺いします。
○議長(和田重昭君) 岡田市長。 〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕
◎市長(岡田昭雄君) 白山市の関係なんですが、与党のプロジェクトチームでやったんですけど、これから駅をつくるというとこなんですね。私どもは線路を走っているところ、後で請願するんで、ちょっと状況はかなり違うというふうに思っておりますが、いずれにしても白山市の場合には、与党の整備新幹線建設促進プロジェクトチームでも、ここで検討しても、JR西日本の賛同が得られなかったってことなんですよ。 結局これが、最終的にはJRの賛同が得られなかったら、駅はできないんですね。そこが大きなところで、それは私たちと同じかなというふうに思っています。 そして、1つ目は、そういうことであります。 残務処理ということがありますが、本当に先ほど来、答弁申し上げているんですけど、これからやらなきゃいけないこと、たくさんあります。賛同していただいた方々については、本当に誠意をもって説明する必要があるのかなというふうに思っておりましょうし、そしていずれ技術革新ができまして、カント関係なく、自動的に水平を保つといった車両ができれば、駅は可能性があるものかなというふうに思っておりますが、いずれにしても今の段階では、そういったことは将来の課題になっております。 したがって、今現段階で、それを見越して引き続き運動を続けることはいかがなものかなと思っておりまして、それは次の世代、あるいはそうなった時代に、もう一度改めて考えることは必要かなと思っておりますが、線路そのものは永久的にあるわけでありますから、そこは活用するということは一つの方法かなというふうには思います。 そして、3つ目は、夢を持てということでありますが、私どもは夢を決して失ったわけではありません。今、新しい夢を持てということでありますが、これらについては、つい今、一旦断念といいましょうか、区切りをつけるというふうに申し上げたんで、これからなんですね。これからどういった夢を持てるのか、あるいは新幹線にかわるべき方策をどうすればいいのか、これは行政内部でも研究をしていかなきゃいけないだろうなと思っておりましょうし、今ある資源を最大限使いながら、研究していくことが必要かなというふうには考えております。
○議長(和田重昭君) 柳澤眞由美議員。 〔11番
柳澤眞由美君 質問席〕
◆11番(
柳澤眞由美君) 運輸機構には、文書を残すくらいの覚悟で、これを一旦やめるということをぜひ残務処理の中でやっていただきたいなということと、夢を持つためにしっかりと市民の声を聞く、そういう説明会を企画していただきたいなって思います。それは、また後ほどの検討にしていただきたいと思います。 では、大項目2、新庁舎に向けて、組織機構の改編について伺います。 1項目め、現在の組織機構の効果と評価について。 1点目、平成28年度までの次世代支援部地域活力創造課、通称、地活課は解体、それぞれ業務が分散されました。若者定住と移住希望者が住んでみたい原点回帰の地になるとの千曲市の魅力は十分発信、伝えられていますか。効果を伺います。 2点目、千曲市では早い時期に、「イクボス・温かボス宣言」をしました。市内の企業へ、市役所からお手本の行動を起こしてくれています。その後、職員の意欲、能力を発揮させ、伸ばすイクボス、温かボスを育てていますか。部下との意思疎通が図られた人間関係の構築に努力していますか。 例えば、弱音を吐く、弱音も聞いてくれる、声をかけやすい上司。一方、部下の仕事内容や家庭の状況も把握し、顔色、声色、心配事を抱えていないか想像できる、変化に気づく上司。上司から積極的に声をかけ、仕事がはかどるよう励ましてくれるボス、そんなそれぞれの部署に、そんなボスがいらっしゃいますか。育てていますか。 3点目、専門性を生かす、磨く、キャリアアップできる体制は構築できていますか。 質の高い行政サービスを市民に提供するため、千曲市の人事、管理は、公務員という仕事に誇りを持てるようなマネジメントでありますか。 以上、3点について伺います。
○議長(和田重昭君) 山本副市長。 〔副市長 山本高明君 答弁席〕
◎副市長(山本高明君) 3点について御質問ございました。 最初に、現在の組織機構の効果と評価についてということの中の、地域活力創造課の業務の関係等でございます。 平成29年4月から、今まで地域活力創造課でやっていた業務を、例えば観光交流課などに集中させまして、シティプロモーションでありますとか、あるいは観光、それから移住定住、ふるさと納税、そういった事業を一括して行う、効率的に行うために、組織の見直しを行いました。 この4月より、移住定住促進事業、それからふるさと応援寄付金事業、シティプロモーション事業、こういったものが経済部の観光交流課のほうに移管をされまして、現在、一括で行うことによりまして、効率的に事業を推進しているというふうに見ているところでございます。 当該観光交流課におきましては、数字を一例挙げさせていただきますが、移住定住を促進するため、移住定住セミナー等を首都圏中心に開催をしております。平成28年度地域活力創造課のときでございますが、28年度は8回の開催で、相談者は60名いらっしゃいました。 今年度、平成29年度は、11月末時点では6回開催しております。相談者は24名ということでございますけれども、これは開催時期によりまして、相談者については、ちょっとばらつきがございましたので、そういうことになっているというふうに思っています。また、今年度も、昨年同様の回数を開催したいと思っております。 また、直近では、この12月14日に千曲市単独で、そういった相談会を開催するといった新たな試みをする予定でございます。 それから、定住者の関係でございますが、平成27年以前からセミナー等を相談された方で、平成28年度中に移住された方は7名いらっしゃいます。 平成28年度のセミナー等の相談者で、今年の11月末まで、1年間でなくて、11月末までに移住された方は5名いらっしゃるという状況で、これにつきましては、ほぼ昨年と同様であろうかなというふうに思っております。 移住された方の年齢構成をちょっと見ますと、40歳未満の若い方につきましては、28年度は6名であったのに対しまして、29年度は3名ということで、若干少なくなっております。 それから、ふるさと納税につきましても、28年度と29年度、この10月末の時点で比べますと、29年度のほうが件数、金額とも伸びているというようなことで、一括で行うことによりまして、事業の推進がなされているのかなというふうに思っております。 今後も千曲市の魅力を発信するため、移住された方々の実体験をお伝えするような、移住定住セミナー等の開催でありますとか、それから観光交流課で一括して行っております、利点、メリットを生かしまして、各種イベントにおきましても、移住に関する情報発信を行うとか、こういったようなことをやってまいりたいというふうに思っております。 次に、2点目でございます。職員の意欲、能力を発揮させ、伸ばすイクボスを育てているかということでございます。 部下とのコミュニケーションを深めまして、意思疎通が図られました、よりよい人間関係を構築することは、まさにイクボスの使命であるというふうに思っております。市長をはじめ、私も「イクボス・温かボス宣言」をしておりまして、その宣言における取り組みのトップに、職員とのコミュニケーションを深め、明るく風通しのよい、そして今、議員さんからもお話ありました、何でも相談できる職場の雰囲気を醸成すること、これを掲げさせていただきまして、みずからその実践に努めているつもりでございます。 管理職におきましても、それぞれ「イクボス・温かボス宣言」をしておりますので、みずからの宣言に基づきまして、その取り組みを進めるようにお願いをしているところでございます。 今後とも、理事者みずからが、イクボスのロールモデル、役割のモデルといたしまして、理想の上司像を体現することが大事だというふうに思っております。 それによりまして、管理職のさらなる意識改革を促しながら、イクボスの究極の目的でありますワーク・ライフ・バランス、仕事と生活の調和、それの推進と職場環境の充実に努めてまいりたいと思っております。 3点目でございます。専門性を生かす、磨く、キャリアアップできる体制の構築ということの御質問でございました。 キャリアアップ体制の構築のためには、まず、人材の育成が大事だというふうに考えています。人材の育成に向けましては、部課長研修や係長研修など、職の段階に応じました一般研修、そのほか財務でありますとか、税務、監査事務などの仕事におきます専門研修、それからファシリテーション研修やコミュニケーション研修などの特別研修、こういったものがございます。こういったものを実施して、職員の資質向上を図っているところでございます。 しかしながら、職員が専門性を生かし、磨き、キャリアアップしていくと。そのためには、研修を受動的に受講するというだけでなく、行政のプロとして、自己啓発と自己研鑽に努めることが何よりも重要であるというふうに思っております。 今後も、職員同士が切磋琢磨することはもとより、旺盛なチャレンジ精神と、それから職員としての誇り、使命感を持って、常に新しい知識、技術を習得するという心構えで、そういった心構えで仕事に精励することこそが、質の高い行政サービスにつながると、そのことの理解をあらゆる機会を捉えて職員に促しまして、職員の自己成長につなげてまいりたいというふうに考えています。
○議長(和田重昭君)
柳澤眞由美議員。 〔11番
柳澤眞由美君 質問席〕
◆11番(
柳澤眞由美君) 地域活力創造課がなくなりまして以後、いろいろ組織改編されていましたが、なから去年並みにいい感じであるということでございますが、私がいただいた資料では、昨年は143人の社会増減数でございました。増えたということです。今まだ10月31日までの資料ですが、今年度は23人ということで、すごく減っちゃっているのかなというふうに心配しておりますが、ワンストップサービスで努力していただければと思っております。 また、ロールモデルということで、市長みずからイクボスということをぜひ実践して、働きやすい、声をかけやすい職場になって、職員が明るい笑顔で市民を迎えてくれると、そんなふうなことを期待して、次の質問に入ります。 2つ目、組織改編から見た効果と市民の高まる満足度について伺います。 1点目、女性のための相談窓口開設と女性相談員の配置を。 千曲市には、女性の相談員がいません。また、女性のための相談窓口もありません。11月13日、長野県公明党女性議員では研修を行いましたが、長野県女性相談センターの所長から、千曲市には女性相談員が配置されていないことを指摘されました。ちなみに、長野2名、松本、上田、飯田、小諸、伊那、駒ヶ根、中野、大町、飯山、塩尻、佐久、東御、安曇野市は配置済みです。 平成28年度長野県の女性相談員が対応した相談件数は6,763件、うちDVに関しては、21.2%です。暴力に対しての問題です。 また、相談の67.3%は女性本人から、DV防止法でも、市町村の基本的な役割として、相談窓口の設置が求められています。女性が安心して住めるまち千曲市へ、30年度にはいち早く、女性のための相談窓口と女性相談員を配置することが急がれます。人口の半分は女性です。この対応がおくれては、住みよさにはつながりません。市民満足度が高まる施策として、来年から始める決意を、市の御所見を伺います。 2点目、ゼロから18歳までの一貫した支援のための部署構築。 以前から、1人の子供への一貫した支援、1つの窓口での対応を質問で提案してまいりました。今年度も、次世代支援部の再編がありました。また、一貫した支援について国の指導もあって、千曲市でも研究中と伺いました。長年の市民の要望事項ですので、実現すれば満足度はぐっと上がります。新庁舎を見据えて、市の見解を伺います。 3点目、市長室に市民生活相談窓口を設置、そして積極的な広聴に取り組むことと、市長室に人権推進室設置についてを伺います。 市民の声を聞く体制、つまり広聴という業務が、千曲市では十分なのかどうかということを思い、これを質問します。市民への回答を迅速に行う、市全体を統括する相談窓口構築を実行できませんか。その中の一つに、先ほどの女性のための相談窓口も入ります。 さらに、以前、企画室にありました人権推進室を置き、男女共同参画や女性の人権、国際社会・外国人の人権への対応、生活と仕事の調和の業務を担い、あらゆる世代が生涯を通じて学ぶべき人権は、中立性、全体性、上位概念の醸成として、市長室など総務が望まれると思いますが、いかがでしょうか。 例えば、松本市、伊那市では、市長への手紙ということで、広聴する窓口を設けておりますし、そんなことも考えまして今回質問させていただきます。
○議長(和田重昭君) 島田
次世代支援部長。 〔
次世代支援部長 島田房雄君 答弁席〕
◎
次世代支援部長(島田房雄君) 組織改編から見た効果と市民の高まる満足度について。 最初に、女性のための相談窓口解説と女性相談員の配置をでありますが、女性のための相談窓口は、健康福祉部人権・男女共同参画課に開設しており、人権・男女共同参画課やこども未来課、教育委員会におきまして、相談内容に応じて対応をしているとこであります。 女性の人権、困り事、育児、介護、福祉、DV等、あらゆる相談に応じ、時には県の女性相談センターや児童相談所等につなげ、また、庁内では他部署との連携にも努めております。 今後も、女性からの相談について、市民に寄り添い、真摯に対応してまいります。 女性相談員の配置につきましては、県の、先ほど議員さんからお話のとおり、県の第4次長野県配偶者からの暴力の防止及び被害者のための支援基本計画、平成28年3月策定でございますが、その中で、平成32年度までに19市に配置することが目標とされています。 当市においては、担当する相談員の対応能力の習得など必要となりますが、できるだけ早い時期に、今のところ新年度4月を目途に何とか公表できるようにということで、努めてまいります。 続きまして、次に2点目、ゼロから18歳までの一貫した支援のための部署構築についてでありますが、平成28年の母子保健法の改正により、平成29年4月から、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援を行うための子育て世代包括支援センターの市町村への設置が法定化されたところであります。 子育て世代包括支援センターでは、母子保健分野と子育て支援分野の両面からの支援を一体的に提供する必要があるため、現在、保健、医療、福祉、教育、子育て等に関係する庁内部署により、国の目指す平成32年度末までの全国展開に合わせ、職員体制や業務の連携方法なども含め、設置のための研究を昨年度より行っているところでございます。
○議長(和田重昭君) 大内総務部長。 〔総務部長 大内保彦君 答弁席〕
◎総務部長(大内保彦君) それでは、3点目の市民生活相談窓口の件につきまして、お答え申し上げます。 市民生活にかかわる相談につきましては、現在、内容等に応じまして、それぞれの担当部署を窓口として対応しているのが原則でございます。 また、広聴業務につきましては、秘書広報課を窓口としまして、ようこそ市長室、私のまちづくり提案制度などを実施するほか、随時、市民の皆様や各種団体の皆様の意見、要望、相談に応じておりまして、内容によっては、担当部署に同席や回答を求めているところでございます。 いずれにいたしましても、市民の皆様からの要望、相談等は、非常に多岐にわたりまして、専門的な回答を求められることも少なくありません。引き続き、秘書広報課やそれぞれの部署において、的確、迅速に対応するよう努めてまいりたいと思っております。 御提案の、市役所全体を統括する相談窓口ということでございますが、現在、秘書広報課がその任に当たっておりますので、今後もそのような形で強化してまいりたいと思っております。 また、市長室に人権推進室をどうかというような御質問、御提案があったわけでございますが、現在、人権政策につきましては、人権・男女共同参画課が担当しまして、各種事業に鋭意取り組んでおるところでございます。これも現行体制の中で引き続き頑張っていきたいと考えております。 いずれにいたしましても、広報の充実というのは、市民の考えを聞く中で大変重要ですので、もし議員、先ほどちょっと不十分というようなお話もありましたが、そういうことがありましたら、真摯に反省しまして、今後向上させていきたいと考えております。
○議長(和田重昭君) 柳澤眞由美議員。 〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕
◆11番(柳澤眞由美君) 今、るる女性相談員は来年4月、そして一貫した支援は平成30年度を目途にという答弁をいただきました。 また、広報、広聴、広聴のほうは、秘書課が総括して行っているということですが、西宮市のホームページを見ていただいて、市民がとってもわかりやすくなっております。そっから入っていくと、あちこちの相談窓口へ行かれますので、そんな改編をしていただければと思いました。 あと、人権政策課は今、健康福祉部にございますけれども、先ほど私も言いましたが、やはり人権は上位概念といいますかね、これ全てが人権の感覚を持ち、仕事に当たっていただくということで、また改編を考えていただければいいなと思って、これからまた質問していきたいと思いますが、今日はそれで次の質問へ入らさせていただきます。 次、SNS利活用課の設置、迅速な受信・発信体制構築について伺います。 高度情報化社会で生きている子供たちは、可能性を伸ばすこともできるとともに、多くの危険と隣り合わせでもあります。公明党では、長野県内の若者の自殺が多いことを大きな問題と考え、いじめを受けるなど、悩んでいる若者がSOSを出せる手だてが必要と考え、阿部知事にそれを申し入れました。 迅速な受信、いじめ相談への活用について伺います。 長野県は全国初LINEを活用して、9月に2週間試験をして、いじめ相談を受けました。12万人の中高生に案内を出し、3,700人登録し、午後5時から9時だけやったんですが、1,579件アクセスされ、547件の相談を受けました。 その相談の中のある生徒が、いじめられて死にたいと考えていたが、このLINEで相談しているうちに勇気が出て、いじめの相手に「やめて」という言葉を言ったと。それを言ったことで心が軽くなり、元気になったという事例があるというふうに言われております。 現在、10代の人が電話を使うのは2.8分、SNSを使うのは57.8分です。国も文科省が18年度予算概算要求で、1億円を試行するということで、いじめ相談体制構築に向けて取り組むということです。 いじめの相談は、今や電話対応では十分できない状況でございます。教育者の関係者も、2年前は「LINEって何」という時代でした。大人たちも正しく学ぶとともに、よさと怖さを知り、保護者にも学んでいただきながら活用していきたい。これだけ生活に根差したLINEで、子供たちのSOSをキャッチする仕組みを、長野県とともに千曲市でいち早く取り組んで、若い人の命を守ってあげたいというふうに思っております。 LINE79.3%、10代の人が使っておりますので、これを使う。しかし、危ないから規制する。そうなると、愚痴、弱音、苦悩や絶望を届ける手段を失うことになり、黙ってひっそりと命を絶つ若者が増えかねないとも心配されておりますので、よさ、悪さを考えて、SNS利活用課、いじめ相談をやってみませんか。 もう一つ、まちの魅力発信「千曲市の魅力を磨け」、千曲橋のライトアップ復活をということで、提案したいと思います。 発信体制構築をするんですが、発信するものは、数多い魅力の中で何があるのか、市が磨きをかけてほしいものは、夜景、千曲橋のライトアップです。 市長は、「故郷の風景で大好きなものは」という雑誌の質問に、「夜景ですね」と答えております。魅力の発信は、SNS利活用課をつくれば、ホームページの更新や魅力的なホームページ構築ができると考えます。 この2点について御所見を伺います。
○議長(和田重昭君) 安西教育部長。 〔教育部長 安西治夫君 答弁席〕
◎教育部長(安西治夫君) 最初のいじめ相談におけるSNSの利活用についてでございますが、現在、市内小中学校におきましては、校内相談体制のもと、児童生徒に寄り添い、対話を通して、悩み、不安を聞くようにしております。 また、人権教育の充実によるいじめ防止を図るとともに、アンケート調査や教職員による早期発見等により、いじめに係る問題を一つ一つ解決し、子供たちが明るい学校生活が送れるよう、努力しているところでございます。 一方で、中学生、高校生は、電話よりもSNSになれ親しんでいることから、議員御案内のとおり、長野県はこの9月に、SNSによる相談を2週間実施いたしました。約12万人の中高生を対象に悩み相談を受け付けたところ、2週間で1,500件ほどのアクセスがあり、そのうち3分の1の相談に乗ることができ、これは前年度1年間の電話相談件数を上回ったというふうにお聞きしております。 御質問の件につきましては、県のSNSによる相談件数、相談内容、緊急性のある相談への対応の仕方、相談員の研修、経費など、SNSによる相談の状況と課題を注視するとともに、現在の校内相談体制の状況を踏まえ、市としても慎重に研究調査をしていきたいと考えております。
○議長(和田重昭君) 続いて、小根澤建設部長。 〔建設部長 小根澤英児君 答弁席〕
◎建設部長(小根澤英児君) 続きまして、2番の、まちの魅力発信「千曲市の魅力を磨け」、千曲橋のライトアップ復活をでありますが、千曲橋のライトアップにつきましては、平成23年3月11日に発生した東日本大震災以降、節電対策の一環として、ライトアップを休止しております。 その後、照明器具等の技術進歩もあり、LED化を視野に入れた経費試算等の研究を現在しております。その費用対効果の見きわめとともに節電対策のあり方、電力需要の動向なども含め、総合的に判断し、検討したいと考えております。 また、姨捨から望む善光寺平の夜景は、大都市のそれとは一味違う、素朴な温かみのあるすばらしい夜景であると、市でも自負しております。そこに加わる千曲橋のライトアップは、千曲市を含む善光寺平の家々の明かりをバックに、いわゆる非常にインスタ映えするものと考えております。 よって、最も魅力も発信できる方法を、引き続き調査研究をしていきたいと考えております。
○議長(和田重昭君) 柳澤眞由美議員。 〔11番
柳澤眞由美君 質問席〕
◆11番(
柳澤眞由美君) ぜひ千曲市がインスタ映えされて、みんなから「いいね!」「いいね!」をたくさんもらえるようにということと、いじめなんですけれども、今、部長がおっしゃいましたが、慎重に検討するということはいいんですが、SNS利活用課を設置して、迅速に構築できないか。 せっかく文科省が来年1億円を使って試行しますので、全国長野県初だった、そこで千曲市も県内初ということでできませんか。SNS利活用課を設置できるかどうかを、総務部長にお聞きすればいいでしょうか。それをするかどうか伺います。
○議長(和田重昭君) 大内総務部長。 〔総務部長 大内保彦君 答弁席〕
◎総務部長(大内保彦君) 突然のことで、ちょっと回答断言はできないんですが、いろいろ研究させていただきたいと思います。 ただ、千曲市の規模で、どの程度いるか、あるいは広域的にやったほうがいいのか、県レベルでやったがいいのか、その辺の規模的なことも十分検討させていただきたいと思います。
○議長(和田重昭君) 残り1分51秒です。
柳澤眞由美議員。 〔11番
柳澤眞由美君 質問席〕
◆11番(
柳澤眞由美君) 研究、検討、また再質問して、どこかで質問したいと思います。 最後、大項目、竹林の湯の改修について伺います。 再質問しなくてもいいように、具体的に数字を入れて、丁寧にお答えいただければと望んでおります。貯湯槽お湯漏れの改修の進捗状況と今後の日程を具体的に提示していただきたい。 当面の間、閉館といって、竹林の湯が4カ月たちました。十分な説明がないと不満が大きくなります。現在の状況と、何を進めているのか、進捗状況を教えてください。 また、改修の手続や実際の工事に入るのはいつごろと考えておりますか。今か今かと心配し、待っている市民への説明責任を果たしていただきたい。お伺いします。
○議長(和田重昭君) 上條
市民環境部長。 〔
市民環境部長 上條 優君 答弁席〕
◎
市民環境部長(上條優君) 竹林の湯の改修についてであります。 貯湯槽のお湯漏れ改修の進捗状況と今後の日程の提示についてですが、竹林の湯は長期にわたる休館となり、市民皆様はじめ、関係者の皆様に、多大なる御迷惑、御心配おかけし、申しわけなく思っております。 過日の福祉環境常任委員会におきまして、工法についてさまざまな点から検討した結果、防水シートによる全面張りかえということで御了解をいただいております。 現在は、それで進めるように、建設課の技術職員の協力のもと、業者の早急な選定に向け、準備をしているところでございます。設計を組んでいるというふうなところでございます。業者が決まり、工程等が決定いたしましたら、回覧やホームページ等で、市民の皆様にお知らせしたいと考えております。 議員さん、望んでおられる具体的な日にちについては、まだちょっとお示しできないような状態なんですが、このままスムーズにいきますと、1月に入って入札というような感じになるかとは思うんですが、業者さえ決まれば、工期が決まっていきますので、工期はそんなに長い期間じゃないと思いますんで、早急に進めたいと思いますが、よろしくお願いいたします。
○議長(和田重昭君) 柳澤眞由美議員、1分16秒です。 〔11番
柳澤眞由美君 質問席〕
◆11番(
柳澤眞由美君) 今回るる質問いたしました。新幹線の新駅を設置を一旦やめる、とまる、立ちどまるということで、今、千曲市は大きく変わるときだと思います。ピンチですが、チャンスでもあります。さまざまな市民の声をお聞きすると、アイデアもたくさん湧いてくると思います。みんなでつくっていく千曲市ということを目指して、それができるのは、今、岡田市長しかありません。岡田市長に決意をいただいて、説明をしながら、市民の声をしっかり受けとめて、新しい希望を生み出すんだということを最後に言っていただければ、終わりにしたいと思います。
○議長(和田重昭君) 岡田市長。 〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕
◎市長(岡田昭雄君) 今、柳澤議員の御指摘のとおりでありまして、私たち一生懸命頑張ってまいります。
○議長(和田重昭君)
柳澤眞由美議員。 〔11番
柳澤眞由美君 質問席〕
◆11番(
柳澤眞由美君) 以上で、私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(和田重昭君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。これをもちまして、本日の会議を散会といたします。御苦労さまでした。 午後3時35分 散会
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